空間がすっきり見えるデザインと掃除のしやすさで注目を集めている「リクシル フロートトイレ」。床から浮いているようなスタイリッシュな見た目が魅力で、新築やリノベーション時に採用を検討する方も増えています。
しかし、その一方で「思ったより使いにくかった」「設置に苦労した」などの声も見られ、導入後に後悔したというケースも少なくありません。
この記事では、リクシルのフロートトイレに関するデメリットや注意点を徹底解説。設置前に知っておくべき構造上の特徴や価格、掃除の落とし穴、停電時の対処法などを詳しく紹介します。
さらに、「それでも満足している」というユーザーの声や、どんな人に向いているかもあわせて解説します。フロートトイレを選んで後悔しないために、ぜひ最後までお読みください。
リクシル フロートトイレで後悔?デメリットや評判を紹介
リクシルのフロートトイレは、見た目の先進性と床掃除のしやすさで人気がありますが、導入後に「思ったより不便だった」「もう少し調べておけばよかった」と感じる人も少なくありません。
ここでは、実際のユーザーの口コミをもとに、よくある後悔ポイントや使い勝手に関するデメリットを紹介します。
実際の口コミで多い「後悔ポイント」とは
インターネット上のレビューやSNSでは、以下のような不満の声が散見されます。
- 「想像以上に価格が高かった」
- 「停電時の対応が面倒」
- 「思っていたより音が響く」
- 「掃除はしやすいけど、床に飛び散りやすい」
- 「マンションだと設置が難しくて諦めた」
これらは、フロートトイレの構造的な特徴や電動機構による制約が原因となっていることが多く、設置前に正しく理解しておくことが非常に重要です。
デザインと実用性のギャップに注意
フロートトイレ最大の魅力は「床から浮いているような美しいデザイン」ですが、デザイン性が高い分、次のようなギャップを感じる人もいます。
- 掃除のしやすさを重視して選んだが、ボウル下の汚れが目立ちやすい
- 本体の形状が独特で、市販の掃除道具が使いにくい
- 壁付け構造で便座のぐらつきや振動が気になることがある
「見た目は良いけど、実際に使ってみると細かい部分で不便を感じる」という声は少なくありません。機能面とデザイン面のバランスをしっかり考えることが大切です。
掃除・使用感・メンテナンスで不満が出やすい点
一見、掃除しやすそうに見えるフロートトイレですが、実際には以下のような盲点があります。
- 床下のホコリが便器裏に集まりやすい
- 掃除の際、便器下に手を入れにくい
- 壁側に配管や機械が集中しているため、トラブル時の点検・修理が面倒
また、リクシルのフロートトイレは電動で水を流すタイプが主流であり、停電や機械の不具合が起きた際には通常のトイレよりも復旧に時間がかかることもあります。
このように、リクシルのフロートトイレには明確なメリットがある一方で、構造的な制約や実用面での注意点もあるため、導入前にしっかりと情報を集めておくことが後悔を防ぐ第一歩です。
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フロートトイレは価格が高い?コスパで損するケースとは
リクシルのフロートトイレは、その先進的なデザインや壁掛け構造による清掃性の高さが魅力ですが、一般的な床置き型トイレに比べて価格が高くなる傾向があります。「見た目に惹かれて選んだけれど、コスト面で後悔した」という声も少なくありません。
ここでは、フロートトイレの価格帯やコストの内訳、そして長期的な視点でのコスパについて詳しく見ていきます。
本体価格と施工費の相場
まず、本体価格の目安としては、フロートトイレは以下のような価格帯になります(LIXIL製・セット構成による差あり)
- 本体価格:30〜45万円前後
- 手洗いカウンターや収納一体型の場合は50万円を超えることも
- 施工費(壁補強・給排水工事含む):10〜20万円程度加算されることが多い
つまり、トータルで50〜70万円前後の費用がかかるケースが一般的です。通常の床置きトイレであれば20〜30万円程度が主流であるため、価格差は2倍以上になることも珍しくありません。
通常のトイレと比べてどれくらい高い?
比較しやすいように、一般的な価格感を一覧にまとめてみます。
種類 | 本体価格の目安 | 工事費込みの総額 | 備考 |
---|---|---|---|
床置きタンク式 | 8〜15万円 | 18〜25万円前後 | 最も安価で汎用性が高い |
タンクレストイレ | 20〜30万円 | 30〜45万円前後 | スタイリッシュで節水型 |
フロートトイレ | 30〜45万円 | 50〜70万円前後 | デザイン性が高いが高額 |
このように、フロートトイレは価格面で最もハードルが高いトイレの一つとなります。
長期的に見たコストメリットはある?
価格が高いからといって、必ずしも「コスパが悪い」とは言い切れません。以下のような点では、長期的な満足感を得られる可能性もあります。
- 掃除がしやすく、清潔な状態を保ちやすい
- 見た目がすっきりしており、来客時の印象が良い
- 床に接地していないため、水まわりのカビ・臭いが出にくい
ただし、これらは家全体のデザインや生活スタイルとの相性が良い場合に限った話です。価格と機能のバランスをしっかり比較した上で、自分にとっての「価値」を見極めることが重要です。
設置に壁の補強が必要?構造面の注意点
リクシルのフロートトイレは、床から浮かせて設置する「壁掛け式」のトイレです。この構造ゆえに、一般的な床置き型トイレとは違い、設置の自由度や下地の強度に関する注意点があります。
ここでは、壁への負荷・補強工事の必要性・騒音リスクなど、フロートトイレを設置する際に知っておくべき構造面のポイントを解説します。
壁掛け式ゆえの補強工事とは?
フロートトイレは、人の体重をすべて壁面で支える構造のため、通常の壁(石膏ボードや薄い合板)では設置ができません。そこで必要になるのが「壁下地の補強工事」です。
- 一般的には厚みのある合板や金属フレームで壁を補強
- 新築・スケルトンリフォームであれば対応しやすい
- リフォームの場合、壁を開けて構造を確認・改修する手間と費用がかかる
この補強工事だけでも、10万~20万円前後の追加費用が発生するケースもあります。
マンションや木造住宅での施工制限
設置場所の構造によっては、フロートトイレを取り付けられない場合もあります。
- マンションなどの軽量鉄骨構造では補強が困難なケースも
- 既存の壁内に配管・柱が通っていると施工に制約あり
- 水まわりの位置変更ができないと配管ルートに無理が出ることも
そのため、「後からフロートトイレに変更したい」というリフォーム案件では、現地調査と見積もりが必須になります。
壁排水による音の響きや夜間使用時の配慮
フロートトイレは、壁排水方式が採用されており、排水音が壁内を通って響きやすいという特性があります。
- 夜中や早朝など、静かな時間帯に音が気になるとの声も
- 音の響きは、壁の材質・厚み・排水経路によっても差が出る
- 対策としては、防音パネルや吸音材の設置が効果的
特に集合住宅や寝室に隣接するトイレでは、排水音に配慮した施工計画が必要です。
このように、フロートトイレは設置の自由度が高い反面、構造的な制約が大きいため、工事内容や住居環境に合わせた慎重な判断が求められます。
掃除はラク?意外と盲点になりがちな汚れと手入れ
フロートトイレ最大のメリットの一つが、「床との接地面がない=掃除がしやすい」点です。しかし、実際に使用してみると、一見きれいに見える箇所に思わぬ汚れが溜まりやすいというデメリットも浮かび上がってきます。
ここでは、掃除のしやすさに関する実際の使用感や意外と見落とされがちなメンテナンスポイントを紹介します。
床掃除は確かにラク。でも便器下にホコリが溜まりやすい
フロートトイレは、床から10cmほど浮いた状態で設置されているため、モップやロボット掃除機が便器下に入りやすい構造です。これにより、床の掃除は非常にラクになります。
ただし一方で、便器の裏側や壁との隙間には
- ホコリや髪の毛が集まりやすい
- 湿気がこもりやすく、カビの原因になることも
という問題点もあります。特に便器の裏側は光が届きにくく、汚れに気づきにくい=放置しやすい傾向にあるため、定期的にライトを当てながら掃除するのがおすすめです。
掃除道具が届きにくい箇所がある
床から浮いている構造のため、便器の下にモップは入りやすいのですが、以下のような掃除の難しさも指摘されています。
- 便器下の奥まで手が届かない
- 曲線的なデザインで、スポンジが密着しにくい
- フロート部分の接合部に汚れが溜まりやすい
このため、先端が細長いブラシや電動掃除ツールを使うと清掃効率がアップします。
飛び散りやすさ・においのこもりにも注意
フロートトイレは構造上、床と便器の隙間が広いため、男性の立ち小便や便座を上げた使用時に尿ハネが起きやすいという指摘もあります。
- 尿はねによる床材の劣化
- 壁にしぶきが飛んで黄ばみや臭いの原因に
- 小さな子どもや高齢者が使うと命中率が下がる
これらを防ぐために、便座を閉じてから流す、マットや防汚シートを敷く、壁の防水処理をしておくなどの工夫が効果的です。
このように、見た目はスタイリッシュで掃除しやすく感じられるフロートトイレでも、実際の使用環境では手入れの難しさや汚れやすさに気づくケースも多くあります。
導入前に掃除方法やメンテナンス習慣も考慮しておくと、後悔しにくくなります。
停電や故障時はどうなる?フロートトイレのリスク管理
リクシルのフロートトイレは、スタイリッシュな見た目と快適機能を兼ね備えたモデルですが、電動式の洗浄システムや壁内配管の構造上、停電や故障時に通常のトイレより対処が難しいというリスクがあります。
ここでは、非常時の使い方や修理対応、トラブル時の備えについて解説します。
電動フラッシュの仕組みと停電時の使い方
リクシルのフロートトイレは多くの場合、電動ポンプによるフラッシュ(洗浄)方式を採用しています。そのため、停電が起きると以下のような影響が出ることがあります。
- 通常のボタン操作では水が流れない
- 自動開閉機能や脱臭・暖房機能も停止
- 一部機種では、緊急用の手動レバーで洗浄可能
緊急時に備えて、取扱説明書で「停電時の操作方法」を確認しておくか、便器内に緊急排水装置があるモデルを選ぶと安心です。
故障時の復旧対応や修理費の目安
電動部品が多いため、一般的な床置きトイレに比べて修理コストが高くなる傾向があります。よくある故障とその対応例は以下の通りです。
故障内容 | 原因例 | 修理費目安(概算) |
---|---|---|
洗浄できない | 電動ユニットの異常、基板故障 | 約1〜3万円 |
脱臭・温風が効かない | ヒーター部品の経年劣化 | 約5,000〜1.5万円 |
異音・水漏れ | 壁内の給排水接合部の不具合 | 状況により3万円以上も |
壁内配管の修理は、壁の一部を開口して点検・補修が必要になることもあり、工期や費用が増えるケースもあります。
メンテナンス性を考慮した選び方が重要
故障リスクを最小限に抑えるためには、以下のようなポイントを事前に確認しておくことが大切です。
- 定期点検・消耗部品の交換時期を把握しておく
- 延長保証やアフターサービスの内容を確認する
- メンテナンスが簡単なモデル・構造を選ぶ
また、壁の中に配管・機械がある=素人では対応できない構造であることも忘れてはいけません。
非常時のことを想定し、施工業者とメンテナンス体制まで相談しておくと安心です。
このように、リクシルのフロートトイレは非常に機能的で美しい反面、停電や故障といった“もしも”の際に備えた知識と準備が必要です。
導入後に慌てないためにも、事前の確認と理解が重要です。
リクシル フロートトイレのメリットと選ばれる理由も確認
ここまでフロートトイレのデメリットや注意点について詳しく解説してきましたが、それでも選ばれるのには明確な理由があります。
リクシルのフロートトイレは、単なる見た目の良さにとどまらない機能性や使い心地も評価されています。
ここでは、実際のユーザーの満足ポイントや、選ばれる理由となるメリットを紹介します。
宙に浮いたような先進的デザインで空間が広く見える
最大の特長はやはり、床から浮いたスタイリッシュなデザイン。
壁に固定する構造のため、従来の床置きトイレに比べて空間がすっきり見え、トイレ空間全体が広く感じられます。
- デザインにこだわりたい住宅・店舗に最適
- 床の連続性が強調され、高級感のある印象に
- トイレ空間を「インテリアの一部」として見せたい人に好まれる
また、手洗いカウンターや収納ユニットと一体化できるタイプもあり、統一感のある空間づくりが可能です。
掃除がしやすく、衛生的に保ちやすい
見た目だけでなく、実用面でもフロート構造は強みがあります。
床に設置面がないため、便器の周囲にホコリや水分がたまりにくく、モップ掛けもしやすいという意見が多く見られます。
- ロボット掃除機もスムーズに入れる
- 汚れやすい床と便器の境目がなく衛生的
- 掃除の頻度が減っても汚れが目立ちにくい
忙しい家庭や清掃負担を軽減したい人にとっては、実用性の高いメリットといえるでしょう。
実際に「満足している」というユーザーの声
デメリットを理解した上で選んだ人の中には、「結果的に導入して良かった」と感じている人も少なくありません。
- 「お客様に褒められる」「トイレの印象が格段に良くなった」
- 「掃除が簡単になってストレスが減った」
- 「高かったけど、満足度はそれ以上」
このように、価格や構造の難しさを乗り越えてでも導入したいと考える価値があるのが、リクシルのフロートトイレの魅力です。
フロートトイレが向いている人・やめたほうがいい人
リクシルのフロートトイレには、独自のメリットもあれば、事前に理解しておくべきデメリットも存在します。
つまり、人によって「向き・不向き」がはっきり分かれるトイレでもあるということです。
ここでは、「どんな人におすすめか?」「逆に避けたほうがいい人は?」という観点から整理してみます。
フロートトイレが向いている人
以下のような条件に当てはまる人は、フロートトイレのメリットを最大限に活かせる可能性があります。
- 見た目・デザイン性を最優先したい人
→ トイレを生活空間の一部として美しく見せたい方におすすめ - 新築やスケルトンリフォームを検討している人
→ 壁補強などの工事がしやすく、制約が少ない - 掃除の手間を減らしたい人
→ ロボット掃除機やモップ掃除を重視する家庭に向いている - 他の人と差をつけたい・先進的な設備を取り入れたい人
→ 住宅設備にこだわりたい方や来客を意識する家庭に好まれる
特に「来客の多い家庭」「ホテルライクな空間を目指している人」などには、非常に高い満足感が得られるでしょう。
フロートトイレをやめたほうがいい人
一方で、以下のようなケースに当てはまる場合は、フロートトイレ以外の選択肢も検討すべきかもしれません。
- 価格を抑えたい人・予算に限りがある人
→ 本体+施工費でかなり高額になるため、コスパを重視する人には不向き - 古い木造住宅や構造に制約のある住居に住んでいる人
→ 壁補強が難しく、そもそも設置ができない可能性あり - 音や故障のリスクが気になる人
→ 壁排水や電動機構による騒音・トラブル対応に不安がある人は注意 - 将来的なメンテナンス性を重視する人
→ 壁内配管や部品が多く、修理や交換に手間・費用がかかる
判断に迷ったときのチェックポイント
導入を迷っている場合は、次のようなポイントで検討すると判断しやすくなります。
- 自宅の構造で問題なく施工できるか?(→業者に現地確認依頼)
- トイレにどこまで“見た目”を求めるか?
- メンテナンスや非常時対応に自信があるか?
- 将来的に高齢者や子どもも使う想定か?
これらを冷静に照らし合わせながら、「フロートトイレが本当に自分たちに合っているのか」を見極めましょう。
よくある質問Q&A
リクシルのフロートトイレを検討している方から寄せられやすい疑問について、分かりやすくQ&A形式でまとめました。購入・設置前の最終確認にお役立てください。
Q1. フロートトイレは床排水にも対応していますか?
A. 基本的には壁排水専用ですが、条件付きで床排水対応モデルもあります。
一般的なフロートトイレは壁排水が前提ですが、一部の機種では床排水へのアダプター対応が可能です。ただし、施工条件や排水芯の位置によっては取り付けできない場合もあるため、事前に設計図や現地調査を行うことが必須です。
Q2. DIYで設置できますか?それともプロに頼むべき?
A. 壁補強や給排水工事を伴うため、必ず専門業者に依頼してください。
フロートトイレは設置の難易度が高く、壁内に給排水・電気配線を通す必要があります。また、誤って設置すると重量負荷で壁が破損するリスクもあるため、DIYは非推奨です。
信頼できるリフォーム業者や、LIXIL公認の施工店に依頼しましょう。
Q3. 将来的に他のトイレに交換するのは難しいですか?
A. 交換は可能ですが、通常の床置きトイレに戻す場合は追加工事が必要です。
フロートトイレを撤去し、一般的な床置きトイレに切り替えるには、
- 壁排水から床排水への切替
- 壁の補修・再仕上げ
- 床面のフラット化
などが必要になります。コストや作業日数も増えるため、将来のライフスタイル変更を想定して選ぶことが重要です。
以上が、よくある質問とその回答です。
フロートトイレは他のトイレに比べて選定や施工に注意が必要ですが、事前にしっかりと情報を把握しておけば、満足度の高い選択肢となります。
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